10年後の絆議論 フィリピンで世界若者ウチナーンチュ大会


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県系ネットワークの意義や展開を話し合う参加者ら=13日、フィリピンマニラ

 世界に移民した県系の若者世代が集う「第4回世界若者ウチナーンチュ大会 2015」(同大会実行委員会主催)がフィリピン・マニラで開催されている。大会4日目の13日は次世代ウチナー未来創造会議が開かれた。

 フィリピン、韓国、アメリカ、ブラジル、ボリビア、日本、沖縄から50人が参加した。2025年のウチナーネットワークの在り方について若い世代が議論を展開し「沖縄の文化や歴史の継承強化のために『新しい教育のシステム』が必要」などの意見が上がった。大会は、参加者が「ウチナーネットワーク」とは何かを考え、ネットワークを使って2025年までに何ができるかを具体的に計画するのが目的。会議で練ったそれぞれの具体的な計画は、14日の閉会式で発表する予定だ。
 参加者は自らにとっての県系人ネットワークの意義や夢を話した後、四つのテーマに分かれて「観光を通した地域貢献」「沖縄と世界をつなぐ人材」「次世代の育成」「自立した経済と政策」を議論した。フー・コリンさん(24)=ハワイ在住=は「ネットワークを活用して若い県系人が少ないフィリピンや他の国をサポートしたい」と話した。
 ブラジルから参加したブラジル沖縄青年連合会会長の加藤ロベルト孝幸さん(32)は「このような会議を南米や他の国にも持ち帰って、ネットワークの意義や活用についてさらに深く話し合っていきたい」と今後の計画を話した。