防衛局議事録、要旨のみ1枚 沖縄市ドラム缶問題三者協議


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 【沖縄】沖縄市サッカー場からダイオキシン類を含むドラム缶が発見された問題で、沖縄防衛局は県や市との三者協議の議事録を、詳細な意見や議論の経過を記載せずにA4用紙1枚の要旨のみでまとめていることが分かった。環境の専門家は「議事録の体を成していない」と問題視している。

 資料は沖縄・生物多様性市民ネットワークが、赤嶺政賢衆院議員(共産)を通して防衛省から入手した。三者協は各1時間半程度で、2013年10月~15年9月までに計17回開催されている。計17枚の議事録では、県や市の意見は省略され、国の見解でまとめた内容が目立っている。
 市民ネットの河村雅美共同代表は「市や県の見解が詳細に記されておらず議事録として問題だ」と批判。「基地返還跡地の環境調査、対策に取り組む『クロスチェック』のモデルケースとして、詳細な記録保持による経験の蓄積が必要だ」と指摘した。