ツワブキ、黄鮮やか 渡嘉敷で見頃に


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冬の渡嘉敷島の林道沿いを彩るツワブキの花=21日、久比里原(クビリバル)林道

 【渡嘉敷】渡嘉敷島に数多く自生するツワブキ(方言名・チーパッパ)の黄色い花が見頃を迎えた。キク科ツワブキ属に属する常緑多年草で花は11月~2月ごろ。

 北海道の童話に出てくる小人のコロボックルが、傘代わりにかぶっているのがフキ。葉がツルツルしており、厚葉フキ、艶葉フキという名前が詰まってツワブキと名付けられた。

 渡嘉敷島のツワブキは林道などでは葉は丸く大きいのに対し、渓流から低地に向かうに従い、ハート型から扇形になる。茎は食用にできるが、渡嘉敷では食べない。

 林道散策中の猪狩裕子さん(32)=東京=は「花はタンポポに似ている。茎が長く、緑とのコントラストが鮮やかだ」と言ってスマホで撮影した。

(米田英明通信員)