原点の地で熱唱 D-51が10周年ライブ


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メジャーデビュー10周年記念ライブで熱いステージを展開するD‐51のYU(手前)とYASU=5日、北谷町美浜のカーニバルパーク・ミハマ前

 沖縄出身のYASU(吉田安英)、YU(上里優)のボーカルデュオD‐51のメジャーデビュー10周年を記念したスペシャルライブが5日、北谷町のカーニバルパーク・ミハマ前であった。2人がメジャーデビューを果たしたのは2004年。メジャーデビュー前の03年から1年間、北谷町美浜はストリートライブを重ねた思い出の場所。2人にとっての原点の地で、活動の軌跡をたどり、熱いステージを展開した。

 夏にぴったりのデビュー曲「TOP OF THE SUMMER」で幕開けし、スタートから観客の心を引き込む。YASUが「久しぶりのストリートライブに、これだけ多くの人に集まってもらって感謝している」とあいさつすると観客も拍手で応えた。
 「ストリートライブをしていた時代によく歌っていた」と振り返る、ボーカルデュオ・Vlidge(ヴリッジ)の「Everybody Needs Love」をカバー。「Travelers Of Life」では、YASUが歌詞を忘れるハプニングも会場の笑いを誘った。
 大ヒットを記録した「NO MORE CRY」など軽快なテンポで立て続けに歌っていく。30度を超えた蒸し暑さに負けない熱いライブにファンは熱狂した。最後は2人で作詞作曲を手掛けた「ひとりじゃない」を優しく歌うと、会場はゆったりとした雰囲気に包まれた。
 鳴りやまないアンコールに応えて再登場した2人。YUは「10年たっても、ここでライブができることがうれしい」、YASUは「やめたい時もあったが、多くの人に支えられた。出会ってくれた感謝の思いを込めて」と語り掛け、「ファミリア」を優しく歌い上げると、ファンからの拍手が鳴りやまなかった。
 約1時間のライブが終了するころには、日も傾き始め、優しい風が会場を吹き渡った。待ち望んでいたストリートライブに、2人は一曲歌い終わるごとに「楽しい」「支えてくれた周囲に感謝」と繰り返した。「15周年、20周年もまたここで歌えるように」と、ファンに再会を誓った。(大城徹郎)