コラム「南風」 インターナショナルの魅力


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 今回はインターナショナルなコザ特性を生かした事例を紹介したいのですが、沖縄市は47カ国籍の外国人が居住している街で、今月16日に開催される「セントパトリックス・デイ」や4月の「キジムナーフェスタ」、11月の「沖縄国際カーニバル&ゲート2フェスタ」等は代表的なイベントです。

 コザインフォでもインターナショナルなコザの魅力を引き出すために毎年10月に「ハロウィンタウン in コザ」を開催しています。これは商店街や個人店舗で行われているハロウィンのイベントをまとめて毎週末コザでハロウィン関連イベントを行う取り組みで、平成21年~24年まで4回行いました。
 初年度のメーン企画「ホーンテッドハウス(お化け屋敷)」では、空き店舗を提供してもらい1536人を動員。子どもがかわいい仮装をしながらお菓子を求めて練り歩く「トリックオアトリート」は200人の親子が街中に集まりました。
 この企画は各店舗にお菓子を提供してもらうのですが、購買客ではない子どもにお菓子を提供する店舗は少なくて困っていました。しかし、毎週末かわいい子どもたちが練り歩く姿を見て参加してくれる店舗が増加。店主からは「子どもは未来のお客さま」とうれしい言葉を頂きました。同企画は、2年目が1912人、4年目は2172人と着実に増加。今では県内でも有名なハロウィンイベントに成長し、多少なりとも街に経済効果も現れてきました。
 ただ、問題は資金難。初年度からいろんな補助事業にエントリーしているのが実情です。コザインフォの運営自体も非常に厳しい状況で、新年度以降も現在の体制を維持していけるかは不透明な状況です。
 とはいえネガティブに考えてもしょうがないので、ポジティブに動いて何とかしたいなぁ。
(喜納高宏、コザ・インフォメーションセンター・マネージャー)