コラム「南風」 パークアベニューを愛する人々


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 先週末にコザの中央パークアベニューで行われたセントパトリックスデイは、晴天にも恵まれ多くの外国人や地元客でにぎわいました。アイルランド民族衣装に身を包んだバグパイプ演奏を先頭に、各種グループによるパレードなど大盛況で終了しました。

 7回目になる同イベントは、アイリッシュパブのオーナー・マーティンが企画し、同商店街が活性化イベントとして2007年にスタートしました。通りには米退役軍人のスティーブの店「アメリカン・ピザマン」やインド人のビクターさんの店「インド屋」、アメリカ航空宇宙局NASAからオーダー依頼があるパッチ&刺繍(ししゅう)の店「タイガーエンブ」など、インターナショナルな店が並ぶ国際的な空間だからマッチするのだと思われます。
 しかし成功の要因は環境だけではなく、アベニューで生まれ育ち地元が好きな浜比嘉進さんや仲村明さんなどが中心になり結成した美化チームの功績もあります。オレンジ色の囚人服の様な目立つユニホームを着て、1年がかりで通りをきれいにすることで道行く人々が声をかけたりし協力者が増えました。またオリジナルTシャツを制作し、通りの店舗関係者へ安価で販売。多数の店舗が購入する事で通りのイベント一体化も図られました。
 他にも沖縄市国際交流協会が通り会につないだ米国海軍のボランティアチーム「J・E・A」が毎月1度行っているPark Avenue Cleanup Project活動などもあり、地元や多国籍の人々が協力することで成功していると思います。
 話は変わりますが、私は今月末でコザインフォを卒業しますが、これからもフリーランスの立場で愛するコザの街とかかわり、活性化に携わっていきたいと思います。来月以降もどうぞよろしくお願い致します。
(喜納高宏、コザ・インフォメーションセンター・マネージャー)