コラム「南風」 「肉・卵・チーズ」で健康長寿

 世界的にも有名な沖縄県の長寿。その理由は、琉球王朝時代から続く豚肉食の伝統です。戦後にもハワイから550頭の豚が送られ、3年後には10万頭に増えました。こうして豚肉文化を守った先人の努力が、沖縄の長寿を支えたのです。

 本土でも、戦後には肉や乳製品の摂取が増えて平均寿命が伸びました。最新の都道府県別平均寿命ランキングでは長野県が87・18歳で首位(女性)。ただし86歳以上に38都道府県が並んでおり、差はわずかしかありません。ちなみに男女とも最下位は青森県ですが、これはやはり青森県型の食生活に原因があるといえるでしょう。
 沖縄のソウルフードといえば「ポーク卵」。豚肉には動物性タンパク質と脂質が豊富に含まれています。さすがは沖縄のチャンプルー文化、必須栄養素である肉と卵を合体させました。卵はヒヨコが生まれる完全栄養食品ですから、タマナーを添えれば栄養学的にも百点満点。私は、赤と黄色で視覚的にもおいしいポーク卵が大好きです。
 チーズも大切です。乳製品は、生まれたばかりの赤ちゃんにはもちろん、大人にとっても脳や体の正常な活動と成長に必要不可欠です。欧米諸国では、一人当たりのチーズ消費量が日本の10倍以上。寝たきりの方がほとんどいないのは、乳製品のおかげでしょう。
 私たちの体は、タンパク質と脂質でできています。だからこそ、それらの摂取がとても大切。「肉・卵・チーズ」を食べれば、人体に必要なすべての栄養素が摂取できます。葉野菜を加えればさらに完璧。サプリメントや健康食品は必要ありません。
 病気にならない健康な体を作るためには、穀菜中心の粗食ではなく、肉・卵・チーズ中心の豊かな食事をすることが大切。ポーク卵は、栄養学的にも素晴らしい食べ物なのです。
(渡辺信幸、こくらクリニック院長)