琉球新報社 「生命保険は住宅の次に高い買い物である」ということを聞いたことはありますか。家族で毎月４～５万円の保険料を負担しているのはそう珍しくありません。仮に毎月５万円の保険料を払っていきますと、支払保険料の総額は年間６０万円、２０年では１２００万円と結構な額になってきます。
それなのに内容を理解した上で保険に加入している人は多くありません。そこで、今回は生命保険に加入する際のポイントについて紹介したいと思います。
まず大切なことは加入する目的をはっきりさせることです。例えば、残された家族の生活保障なのか、子供の教育費用なのか、それとも入院時の療養資金なのか等です。目的が決まると、その次に必要な保障金額と期間を決めなければなりません。
ここで必要保障金額を決める上で役に立つのがライフプランニングです。これから生活していく上でどれだけの資金が必要なのか、子供の教育資金をどこまで応援するのか等によって、備えておかなければいけない金額は違ってきます。いざという時に「こんなはずではなかった」ということがないように準備しておきたいものです。
ただ、よく見掛けるのは同じ職場で同じ保険営業の人から加入するとなぜか皆同じ保険商品というケースです。それだと必要な保障が不足していたり必要もない保障がついていたりして、いざという時に困ったり、無駄な保険料を負担することになります。目的に応じてオーダーメードで加入することで、合理的になり保険料も安く抑えることができます。実際に見直しをして、数百万円もの総支払保険料が少なくなったケースもあります。
保険は不測の事態発生時に経済的負担を補うために利用する金融商品です。仕組みを理解した上で上手に活用していきましょう。
（慶田城裕、有限会社ライブアップ代表取締役）
