コラム「南風」 ごはんをおいしく炊くコツはありますか?


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 ごはんをおいしく炊く。洗って、水を入れて、炊飯器のスイッチを入れる。言ってみれば、ただこれだけのことにどんな“コツ”があるのでしょう?

 「良い炊飯器使ってるんでしょ」。いえいえ、マイ炊飯器は、15年もののシンプル・イズ・ベストなものです。「こだわりな銘柄があるんでしょ」。いえいえ逆に、いろいろ試していくのでみなさんの方がこだわっているかもしれません。
 さて、問題です。ではおいしいごはんにするためのポイントは? 愛情ももちろん重要。経験上、いい加減な気持ちのまま炊いてるときにおいしく仕上がった試しはありません。
 しかし、そんなアバウトなアドバイスでは困りますよね。お米を炊くという流れは、計る→洗う→水に漬ける→炊く→蒸らす→ほぐすとなります。私は、このうちの一つがいい加減でもおいしくなくなると考えています。かと言って、そんな難しいものではなく、要するにきちんと計る・きちんと洗う・きちんと蒸らす・きちんとほぐすなど、いつものことを少しだけ「意識」してみるだけなんです。
 きちんと計る、これについては言うまでもなく、カップすりきりで計るだけです。水加減もあります。炊飯器使用な場合、基本的には目盛りを守る、ということになります。で、好みで水加減を変えてみたいときは? お水の目安量のある線をちょうどとすると目盛の線ちょうど上や下という感じで水分量の調整を行ってください。だいたい30cc前後で調整していくのですが同じくらいの調整量になるはずです。30分~1時間は水に漬けてあげてください。炊き上がった後のごはんの劣化スピードに大きく関わってきます。炊き上がりはちゃんと蒸らした後、しっかりほぐす。「これだけで変わるの?」と言われそうですが変わるんです! 試してみてくださいね♪
(渡久地奈々子、五ツ星お米マイスター)