コラム「南風」 笑いは生きる原動力!


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 名古屋市南区の中学生男子生徒がいじめを疑わせるメモを残して7月に自殺したことを受け、南区の同年代の中学生らがいじめの撲滅を願い七色に染められた横断幕に寄せ書きをした。「一人じゃないよ」「自分を信じて」。生徒たちが命の大切さをかみしめながら書いた横断幕は11月7日同区内で開かれた講演会命のフォーラムで掲げられた。

講演会は名古屋南警察署が主催し、その講演者として招かれた。
 自殺があった後、NHKの番組を見て、沖縄戦を通して命の尊さを語っている姿に感動し愛知の中学生にも話を聞かせたい! と依頼があり7日に実現した。会場には中学生。先生、教育委員会、保護者、一般の方々約300人が集まった。
 命はたくさんのご先祖さまからつながってきたかけがえのない尊いもの。戦争の時代に生まれた子どもたちは楽しみ、喜び、幸せを知らずに亡くなった。苦しい、つらい、怖い、無念の思いだけを残して平和を知らずに亡くなった。
 いったいこの子たちはなんのために生まれてきたのだろう。生きたくても生きることが許されない時代。死にたくもないのに死ななければならなかった。そんな誤った教育を二度と繰り返してはいけない。人は傷つけあうために、殺しあうために、戦争をするために生まれたのではない! みんな幸せになるために生まれてきた。みんなが幸せに暮らせるように身近なことから見つめ直し、笑顔と思いやりのある言葉から心がけていこう!
 楽しいから笑うのではなく、笑うから楽しくなる。笑顔は緊張をほぐし、リラックスさせ、集中力をアップさせ、スポーツ、勉強、創作、コミュニケーションを取るにも効果がある。笑う門に福きたる、笑いは生きる原動力! 思いやりのある言葉と優しい笑顔が平和な社会をつくる。
(崎原真弓、バスガイド)