コラム「南風」 皆さんとの出会い、ご縁に感謝


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 人との出会いとご縁に恵まれ、いまの私がつくられているのだなぁと年を重ねるごとに実感しています。

 23歳でこの仕事に携わるようになってからだけでも、本当にたくさんの出会いがありました。テレビ番組制作のAD=アシスタントディレクターからスタートして、コーナー出演の機会をいただき、その番組の出演者である先輩方との出会いがラジオの仕事へ進むきっかけとなりました。
 テレビとラジオが同時に学べる大きな放送局での仕事は、本当にさまざまな分野で経験を積ませてもらうことができ、初めの3年で基礎的なことをすべて身体に覚えこませることができたのも、各分野でのプロフェッショナルな先輩方に出会えたことに他なりません。
 そして、その技術の基礎を土台に、各ラジオ局で声を出させてもらえるようになり、そこからナレーションなども本格的に取り組むようになって、だんだんと自分の進むべき、進みたい道が特化されていき、現在の「声の仕事」というジャンルにたどり着きました。
 そしてそれは仕事だけでなく、声の力で「伝える」「表現する」という朗読活動の分野にまで広がり、そこからさらに多くの出会いとご縁が、現在進行形でどんどん広がっていっているのです。
 また、この半年間は「書く」ということで思いを伝えるという経験をさせていただき、思いもよらない有り難いご縁に感謝の気持ちでいっぱいです。
 「声に心をのせて」。このコラムを担当するに当たり、ラジオの向こうのリスナーさんに話し掛けるような気持ちで言葉を紡いできたつもりですが、何かしら皆さんの心に届く言葉があったのならうれしく思います。「読んでますよ♪」と声を掛けてくださった皆さまはじめ、すべての読者の皆さまと出会えたご縁に、心からの感謝をこめて。
(石底マキ ナレーター、パーソナリティー)