コラム「南風」 詩人って?


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 生まれも育ちも浦添市の詩人、トーマ・ヒロコです。
 会社員として働く傍ら、創作活動をしています。トーマ・ヒロコというのは、お察しの通り、本名をカタカナ表記にしており、この名前を大学生のころから使うこと12年になります。おこがましくも詩人と名乗らせていただいているのは、『ひとりカレンダー』という詩集で山之口貘賞を受賞してからなので、4年になります。

 「淡々と、時にずうずうしく」をモットーに活動しています。周りが騒ごうが、あるいは全く相手にしなかろうが、流されることなく淡々と活動し続けることが大切だと考えています。
 私は、日常の中の違和感を詩にしています。だからエッセーのようだと言われます。エッセーを詩で表現しているのです。難しい言葉は使いません。だからといって軽いものにしたいわけでもありません。易しい言葉で日常を鋭く描いていくことを目指しています。
 沖国大文芸部のOB・OGで詩誌「1999」という冊子を年2回作って詩を発表しています。20代、30代のメンバーなので仕事や生活に追われて落ち着かず、なかなか予定通りに活動していけませんが、それでも継続に意味があるのではないかと思っています。
 また、私は詩の朗読を大切にしています。それは私がラジオが好きなことや、高校のころに演劇部に入っていたことが関係していると思います。昨年は、ライブハウスやカフェ、図書館などで朗読させていただく機会に恵まれました。中でも10月に開催した「朗読バル」は運営から携わった一大イベントでした。
 「詩人のトーマです」と名乗ると、時々相手の表情からハテナマークが見えてくることがあります。詩人とは何者なのか、読者の皆さまに伝わればと思います。半年間、よろしくお願いします。
(トーマ・ヒロコ、詩人)