コラム「南風」 ターチマーチューはウーマクーか


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 私がパーソナリティーを務めるFM沖縄の「U COOL LAB」(ユークールラボ)では、沖縄のあるあるが本当にそうなのかということを調査するコーナーがあります。

 そのコーナーで今調べているのが、「ターチマーチューはウーマクーか」についてです。今一度ターチマーチューとは何か説明すると、ターチ(ふたつ)のマーチュー(つむじ)という意味になります。番組ではターチマーチュー千人にアンケートを行って、「ウーマクーか」「兄弟の何番目か(次男に多いと言われています)」「年齢」と一緒につむじの写真を送ってもらい、本当にそうなのかということを地道に検証してきました。
 土日になるとイベント会場や公園などにお邪魔しては、「すみません…実はこんな調査をしていて…」ということを一人一人の方に伺っています。はじめは何かの勧誘かと顔をしかめる方が多いのですが、ターチマーチューというキーワードを聞くと、みなさん笑い出したり「うちの息子がそうよ~!ほら」と言いながら子どもの頭をぐっとつかんで私たちの前に押し出して見せてくれます。
 調査を続けてきて実感したのが本人や家族がターチマーチューを、珍しいとか自慢に思っている人が多いということです。1回の調査で大体ターチマーチューの人は7~10%くらいしか見つかりません。だからこそターチマーチューの人を発見した時のうれしさといったら大変なものです。
 とは言いつつも、最近この調査にも8月いっぱいという期限がついてしまいました。ただ今8月中旬で集まったのが700人弱。あと300人以上のターチマーチューを探す必要があります。まだまだ終わらない私たち大人に課せられた夏休みの宿題。皆さまにもご協力、いや助けていただけたらうれしいです。
(山田真理子、フリーアナウンサー)