コラム「南風」 そして法人設立へ


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 平成23年3月「新しい街おこしの核としての施設展開に向けて」と題した提言書を那覇市中心商店街連合会により製作しました。その中には那覇市、中心市街地、マチグヮーの店舗数や地元客の動向、観光客が感じる沖縄らしさ、歩行者通行量など前半はデータに基づいた数字を載せてあります。

後半は「商店街を利用したマチグヮー活性化戦略プロジェクト」と題して具体的な企画案を15案掲載しました。巻末にはコラム4話で紹介したマチグヮー振興チームの事を書きました。その紹介の最後に将来的には法人化を図ると締めくくりました。
 それはいろいろな活動を続けていく中で法人組織にしなければ活動の幅が制限され、行政が公募するマチグヮー活性化事業へも商業者自体がチャレンジする資格がなかったからです。提言書に書くことで自分自身にプレッシャーをかけ、逃げ道を絶ちました。
 私がマチグヮーに来る前から法人組織必要論はあったみたいですが手を挙げる人がおらず、設立までには至らなかったようです。しかし今回は腹の決まった連合会2人の副会長、私と山里が役員になり平成24年5月に一般社団法人なは市場振興会が誕生します。事務所も資金も経験もない2人で始めた振興会でしたが、マチグヮーを活気づけたいと思う気持ちだけは誰よりも持っていました。名付け親は副理事長の山里です。
 当初は牧志市場振興会という名が挙がっていましたが、もし誰かが那覇という文字を使ったら、その下部組織に間違われる可能性があるという事で今の名称に決定しました。その辺も私たちらしくガージュウな一面が出て、今では笑い話です。そして設立1年後、ある広告代理店を相棒とし那覇市が公募したマチグヮー活性化事業プレゼンへ初参戦し、本格的な活動を開始していきます。
(新里俊一、一般社団法人なは市場振興会理事長)