コラム「南風」 ゆっくるとひやみかちマチグヮー館


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 昨年12月に平和通りの公設市場雑貨部1階にまちぐゎー案内所ゆっくるが誕生しました。誕生当時は名称が決まっていなかったので、開所式で私が花を贈り洒落(しゃれ)で仮名としてつけた名前が街の真心ステーションゆっくるでした。

よくユクルという島言葉が間違っていると指摘されますが、ゆっくるとはゆっくりユクルという意味の私の造語です。島言葉が間違っているという訳ではないので、ここで公表しておきます。施設は観光案内の機能だけではなく、授乳室・ハンディキャップトイレを備えています。車椅子はもちろんオストメイトにも対応しておりますので、まちぐゎーでも安心してお買い物が楽しめます。
 さらに平和通り公設市場衣料部2階には、ひやみかちマチグヮー館というウチナー芝居や琉球民謡・琉装着付け体験・三線・島言葉講座などが全て無料で利用できる施設があります。
 また、一般の方が施設を利用して発表会や持ち込み企画なども相談出来る場所となっておりますので、お気軽にマチグヮー館へお問い合わせください。
 毎週末に行われるウチナー芝居や琉球民謡などの演目時には、遠くは糸満や中北部からもリピーターが多くあり、商店街へ足を運ぶ動機付けとなる施設として機能しています。マチグヮー館は4年目になりますが、沖縄伝統芸能を楽しんでもらえる施設なのでぜひ遊びに来てください。
 先だって敬老の日には飛び出せマチグヮー館と題して、ゆいレールおもろまち駅出張ライブを行いマチグヮーを多くの人たちへPRするとともに敬老の日を賑(にぎ)やかにしてきました。このような取り組みを実行していくのも振興会の大事な仕事の一つだと思っています。
 来てほしいと思うからこそ積極的にこちらから出て行きマチグヮーをPRし、どんどん新しい情報を発信していきます。
(新里俊一、一般社団法人なは市場振興会理事長)