コラム「南風」 放送あれこれ


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 ラジオを聴いてくださっている方からよく、「番組ってどんなふうに放送しているの?」と質問されます。放送局によって仕組みが違ったり、収録か生放送か、また担当するディレクターによって変わってくるかと思います。ただ少しでも興味を持ってもらえたらうれしいので、私が出演している平日夕方6時から放送しているエフエム沖縄「U COOL LAB」の一日の流れをお話します。

 まずは本番の1時間くらい前に集合します。お笑いコンビ「ハンサム」の仲座先輩こと仲座健太さん、ディレクター、ADと私4人での打ち合わせが始まります。どんな曲をかけるか、出題するクイズの内容、新商品やコンサートの話題を紹介する原稿の読み合わせを行います。台本はありますが、細かく話す内容が書かれているというものではなく、何分頃にコーナーにいくかというような、あくまでも確認事項や要点が書いてあります。打ち合わせのあとは各自準備をしながら本番を待ちますが、仲座先輩はスタジオにこもって静かに何か作業をし、私はどんなことを話そうかと考えながら時間を過ごします。リハーサルはありません。以前テレビ局で働いていた時にはリハーサルが3回あったので、その違いに当初は驚きました。しかし頭の中で何を話すかイメージするので、なるほどリハーサルは必要ないのねと納得しました。
 そして夕方6時になり放送が始まります。リスナーさんから寄せられるメッセージを紹介したり、曲をかけたりしてあっという間の2時間の放送が終了します。もっとお話したいことはたくさんありますが、また折に触れてご紹介していきますね。このコラムを読んだ後に番組を聴いていただけたら、特にきょうはイメージが膨らんで普段とは違った楽しみ方ができるかもしれないです。
(山田真理子、フリーアナウンサー)