隣校の子も温かく 衣類持ち寄り交換 浦添3小PTA連携


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集まった衣類を前にする(左から)浦添小PTAの梁裕之会長、前田ユブシが丘児童センターの宮城光子館長、沢岻小PTAの大城理子会長、うらそえぐすく児童センターの高橋葵さん=24日、うらそえぐすく児童センター

 【浦添】浦添市内の3小学校PTAが協力した取り組み「ハッピーギフトを届けよう」がこのほど行われた。

親の失業など、諸事情により十分な衣類を持っていない児童への提供を目的にPTAが衣類を回収し、24日、PTAの代表者がうらそえぐすく児童センターに衣類を持ち寄った。同じ小学校内で提供者が判明するなどのトラブルを避けるため、集めた衣類約420点を交換した。
 浦添小PTAの梁裕之会長は「困窮世帯の子が非行グループに誘われる悲しい事実を少しでも改善したい」と語った。参加したPTAは浦添中学校区の浦添小、沢岻小(大城理子会長)、前田小(関戸塩会長)で、前年度に引き続き2回目。「寒空の下、震えながら登下校する子どもがいる。隣の小学校を応援するゆいまーるの精神だ」という梁会長の呼び掛けで実現した。
 今回は昨年12月から1月にかけて、各校で状態のいい衣類の提供を呼び掛け、ジャンパーやズボン、シャツなど、中には新品の衣類も届けられた。交換した衣類は学校と連携して、衣類を必要としている児童、家庭に「さりげなく」提供するほか、小学校の保健室や児童センターで保管し、日々の活動の中でも活用する。
 前田ユブシが丘児童センターの宮城光子館長は「子どもをこっそり助けてあげられるのは素晴らしい。幼児から大人まで多くの地域の人が利用するセンターで活用したい」と話した。