都内でドキュメンタリー的に撮影 カンヌ、ベンダース監督ら会見


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 フランスのカンヌ国際映画祭の記者会見に登壇した(左から)役所広司さん、ビム・ベンダース監督=26日(共同)

 【カンヌ共同】フランス南部で開催中の第76回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品されている「パーフェクトデイズ」の記者会見が26日開かれた。昨年10月に東京都内で撮影した約2時間の作品。ビム・ベンダース監督は「限られた時間の中で、手持ちのカメラを使ってドキュメンタリー的に撮影した」と述べた。

 映画には、渋谷にあるユニークなデザインの公共トイレや、浅草の地下街の飲食店などが登場する。トイレ清掃員の平山役で主演した役所広司さんは「物欲もなく好きな音楽を聴き、好きな本を読んで眠りに就く。平山のような人が増えればもっと世の中が平和になるのに」とにこやかな表情で話していた。