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赤松良子さん死去 均等法制定に尽力 94歳


赤松良子さん死去 均等法制定に尽力 94歳
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 女性キャリア官僚の草分け的存在で、細川連立内閣などで文相を務めた日本ユニセフ協会会長の赤松良子(あかまつ・りょうこ)さんが死去したことが7日、分かった。同協会が発表した。94歳。大阪府出身。お別れの会を開催する予定だが、日程は未定。

 1953年に東大法学部を卒業し、旧労働省に入省。婦人少年局長、婦人局長を歴任し、雇用分野での男女平等を目指す男女雇用機会均等法(86年施行)制定に尽力した。79年には国連政府代表部公使に就任。86年から2人目の女性大使としてウルグアイに赴任した。

 93年8月発足の細川連立内閣で民間から文相に起用された。前任は労働省時代の先輩だった森山真弓氏で、憲政史上初の女性閣僚同士の引き継ぎとなった。中学校の丸刈り校則に関し「ぞっとする」と発言し、後に撤回する一幕もあった。94年4月からの羽田内閣でも再任された。

 女性の政治参画に取り組み、99年に政治家を志す女性を資金面で支援する募金ネットワーク「WIN WIN(ウィンウィン)」を設立。2012年には各政党に候補者の一定割合を女性に振り向けるクオータ制(人数割当制)導入を求め、主要な女性団体で構成する「クオータ制を推進する会」を結成した。03年に旭日大綬章を受章。

(共同通信)