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バスケ、アジア杯予選 日本男子が中国破り連勝【25日の試合】


バスケ、アジア杯予選 日本男子が中国破り連勝【25日の試合】 日本―中国 第1クオーター、ゴールを狙う河村(5)=有明コロシアム
この記事を書いた人 Avatar photo 共同通信社

 バスケットボール男子の2025年アジア・カップ予選は25日、東京・有明コロシアムなどで行われ、C組で世界ランキング26位の日本は同29位の中国を76―73で破り、2連勝とした。中国は1勝1敗。

 日本は前半、馬場(長崎)や井上(越谷)の3点シュートが好調。高さのある相手に対し、ホーキンソン(SR渋谷)を中心にゴール下の争いでも踏ん張り、38―38で折り返した。第3クオーターに厳しい守備でペースをつかんでリードを奪い、第4クオーターは河村(横浜BC)らの活躍で逃げ切った。

 馬場は両チーム最多の24得点。ホーキンソンは14得点、12リバウンドだった。

 アジア杯予選はホームアンドアウェー方式で、次戦は11月に行われる。

 日本協会によると五輪、ワールドカップ(旧世界選手権)、アジア・カップ(旧アジア選手権)と、それぞれの予選に限ると、中国戦の勝利は1936年ベルリン五輪以来、88年ぶりとなる。2012年に「アジア・カップ」で勝利しているが、現在のアジア杯とは性質の異なる同名の別大会だという。

攻撃多彩 88年ぶり美酒 開幕まで5カ月 五輪へ弾み

 多彩な攻撃を見せつけ、日本がアジアのライバル、中国との大熱戦をものにした。開幕まで約5カ月となったパリ五輪へ、弾みのつく勝利。ホーバス監督は「クオリティーの高いチームに勝ったことはみんなの自信になる。大きな一歩になった」と頬を緩めた。

 中国はホーバス氏が男子代表監督に就任後の初陣、2021年11月のワールドカップ(W杯)アジア1次予選で2連敗を喫した難敵。前半はチームの武器である3点シュートを軸に攻め、互角の展開に持ち込むと、後半「(中国が)3点を警戒し始めた」(馬場)とみるや今度はドライブで仕掛けた。

 馬場や比江島らが突破力を生かして次々とゴール下へと切り込み、徐々に主導権を握っていく。4点リードで迎えた第4クオーターは河村の外からのシュートがさえ、相手守備に的を絞らせなかった。

 この2戦は富樫か河村と、テーブスを同時にコートに立たせる「ダブルガード」の布陣も試し「コンビネーションが良かった。また使う」と監督。208センチのホーキンソンも大型の中国選手に負けず、インサイドで絶大な存在感を発揮した。「チーム全員がフィジカルで負けない試合ができた」と馬場。日本の進化を確かに印象付けた。


▽C組

 日 本(2勝)
 76―73(19―20,19―18,17―13,21―22)
 中 国(1勝1敗)

待ち続けていた勝利

 日本・ホーバス監督の話 (就任後)最初の試合で大敗してから、この勝利を待ち続けていた。クオリティーの高いチームに勝ったことはみんなの自信になる。パリ五輪の目標に向け、大きな一歩になった。

すごくポジティブに

 今村佳太の話 今回の代表参加に関しては、すごくポジティブに捉えている。これからも短い時間で、自分の強みをどれだけチームに還元できるかが鍵になる。

(共同通信)