【那覇】那覇市古島の宇久増自治会(早川葵会長)は7月21日、地域住民対象の子育て講演会を同自治会集会所で開催した。沖縄キリスト教短期大学地域こども保育学科の照屋建太教授が子どもの遊びについて講演し、遊びの中から学びの芽が生まれることを伝えた。
宇久増自治会の副会長でもある照屋さんの、子育てに関する知見を会員や子育て世代に伝えようと初めて講演会を開催し、会員ら13人が聴講した。
照屋さんは、乳幼児期の「やってみたい」という思いから始まる遊びは発達の基礎を培う重要な学習であると指摘。幼児がティッシュペーパーを次々に箱から引き出す行為を例に挙げ、「次々に紙が出るのが不思議だからやっている。出るのが当たり前と学べば(行為は)止まる。子どもは遊びながら学んでいる」と説明した。
その上で、大人が「やめなさい」「こうしなさい」とすぐ口を出すのではなく、大きな危険がないのなら、子どもの発想を大事に遊びを見守ることが必要だと伝えた。
(岩切美穂)