浦添市の南西に位置する内間は、戦前は人口400人足らずの農村集落だった。県道82号を挟んで隣接する米軍の牧港住宅地区(現在の那覇新都心地区)が1987年に返還されたことを機に人口が増え始め、現在は市内2番目の人口を誇る。集落を東西に分けるようにパイプライン通りがあり、さらに東側には国道330号が走る。
400年以上の歴史があるとされる内間の獅子舞と、「合戦棒」とも称される迫力ある内間の棒は、市の指定文化財(無形民俗文化財)だ。両民俗芸能共、区の厄払いなどを願い、旧十五夜に演じる。約30年前からエイサーにも力を入れる。
エイサーは青年会、棒術と獅子舞はそれぞれ保存会が継承してきた。子どもたちに地域芸能への興味を持ってもらおうと、ことし小中学生が対象の「青年会ジュニア」を立ち上げた。ジュニアには約20人が入り、次代の地域の担い手として、稽古に汗を流している。
安里真弥会長から一言 夏祭りや敬老会、子ども向けにハロウィンやお化け屋敷をするなど、世代を問わず公民館に来やすい雰囲気づくりに力を入れている。
内間区メモ 浦添市指定文化財(天然記念物 植物)の「内間の大アカギ」がある。8月末現在の世帯数は4453戸、人口は9215人。
(藤村謙吾)
(金曜掲載)