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内間公民館(浦添市) 芸能継承へジュニア育成<わした公民館>131


内間公民館(浦添市) 芸能継承へジュニア育成<わした公民館>131 安里真弥自治会長=9日、浦添市の内間公民館
この記事を書いた人 Avatar photo 藤村 謙吾

 浦添市の南西に位置する内間は、戦前は人口400人足らずの農村集落だった。県道82号を挟んで隣接する米軍の牧港住宅地区(現在の那覇新都心地区)が1987年に返還されたことを機に人口が増え始め、現在は市内2番目の人口を誇る。集落を東西に分けるようにパイプライン通りがあり、さらに東側には国道330号が走る。

大勢の参加者でにぎわう内間自治会の敬老会=17日、浦添市の内間公民館

 400年以上の歴史があるとされる内間の獅子舞と、「合戦棒」とも称される迫力ある内間の棒は、市の指定文化財(無形民俗文化財)だ。両民俗芸能共、区の厄払いなどを願い、旧十五夜に演じる。約30年前からエイサーにも力を入れる。

 エイサーは青年会、棒術と獅子舞はそれぞれ保存会が継承してきた。子どもたちに地域芸能への興味を持ってもらおうと、ことし小中学生が対象の「青年会ジュニア」を立ち上げた。ジュニアには約20人が入り、次代の地域の担い手として、稽古に汗を流している。


 安里真弥会長から一言 夏祭りや敬老会、子ども向けにハロウィンやお化け屋敷をするなど、世代を問わず公民館に来やすい雰囲気づくりに力を入れている。


 内間区メモ 浦添市指定文化財(天然記念物 植物)の「内間の大アカギ」がある。8月末現在の世帯数は4453戸、人口は9215人。

 (藤村謙吾)
 (金曜掲載)