豊作願い華麗な舞 南城・知名の「ヌーバレー」


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チョウと花に扮(ふん)し、跳びはねながら軽快に舞う「胡蝶の舞」=18日、南城市知念字知名
組踊「手水の縁」で歌われる歌詞で「仲風節」を夜空に響かせた、知名出身の人間国宝・照喜名朝一さん

 【南城】ウークイの翌日、旧暦7月16日に当たる18日、南城市知念字知名区(山内昌茂区長)で、豊作を願い、無縁仏をあの世へ帰す行事「ヌーバレー」が開かれた。ヌーバレー保存会などによる知名独特の舞踊「胡蝶の舞」「仲里節」「松竹梅」「百姓ヌ按司」や、同区出身の人間国宝・照喜名朝一さんの独唱など、全29の演目が約5時間にわたって演じられた。いざよいの月がやわらかく照らす野外ステージで、大勢の観客が多彩な芸能を楽しんだ。