プロ野球あすから春季キャンプ 3球団沖縄入り


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 2月1日から始まるプロ野球春季キャンプを前に30日、東京ヤクルトスワローズと阪神タイガース、千葉ロッテマリーンズの3球団が沖縄入りした。那覇空港では、ヤクルトと阪神のキャンプ地となる浦添市と宜野座村の協力会がそれぞれ横断幕を掲げて球団を歓迎。多くのファンも駆け付けて選手らを出迎え、カメラなどで目当ての選手を撮影していた。

 ヤクルトの浦添市でのキャンプは14度目。昨季セ・リーグ3位のヤクルトは、12年ぶりのリーグ優勝を懸ける。小川淳司監督は「今年こそはという思いが、沖縄に入ったことでどんどん強くなっている。1年を通して勝ち続けるためには、スタミナが大きな課題。走り込むだけでなく、しっかり考えながらトレーニングをやっていきたい」と決意を語った。
 浦添市はキャンプ受け入れに合わせ、得点ボードを取り替えるなど球場の改修を実施。東京ヤクルトスワローズ浦添協力会の積洋一会長は「万全な体制で受け入れる。ぜひ、新たな気持ちで頑張ってほしい」とエールを送った。プロ2年目の比屋根渉外野手は、1軍キャンプに向け、一足先に沖縄入りしている。
 就任2年目の和田豊監督が率いる阪神は和田監督、コーチ、スタッフ陣20人超が沖縄入り。當眞淳宜野座村長を先頭に、黄色と黒の法被を着た阪神タイガース宜野座村協力会17人が盛大に歓迎した。
 阪神の宜野座でのキャンプは今回で11度目となる。當眞村長は「充実したキャンプとなるよう、しっかりバックアップします」と語り、和田監督とがっちり握手を交わした。
 昨季はセ・リーグ5位に終わった阪神だが、今年はメジャーリーグから西岡剛内野手や福留孝介外野手を獲得。今季ドラフト1位の新人藤浪晋太郎投手も一足先に沖縄入りし、自主トレを始めている。
 當眞村長は「ことしは話題の選手が多く入団する。宜野座キャンプでしっかり体をつくってもらって、球団の新たな飛躍の年にしてほしい」と期待を寄せた。西岡選手、福留選手も同日、別便で相次いで沖縄入りした。
 31日には、3球団がキャンプ地入りし、2月1日に8球団が各地で一斉にキャンプを開始する。巨人は2月13日から。

キャンプ地の浦添てだこレディから歓迎の花束を受ける、ヤクルトの小川淳司監督(中央)、川端慎吾内野手(右)、田中浩康内野手(左)=30日午後1時すぎ、那覇空港到着ロビー
米大リーグから6年ぶりに日本球界に復帰し、キャンプ地沖縄入りした福留孝介外野手=30日午後5時すぎ、那覇空港到着ロビー
米大リーグ・ツインズから移籍し、阪神の1軍キャンプに合流するため、沖縄入りした西岡剛内野手=30日午後4時すぎ、那覇空港到着ロビー