仲井真知事 返還計画合意「評価しにくい」


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
定例会見で記者の質問に答える仲井真弘多知事=5日午前10時すぎ、県庁6階

 仲井真弘多知事は5日午前の定例会見で、同日夕に発表される米軍嘉手納基地より南の米軍5施設・区域の返還計画について「具体的に政府が基地の返還に腰を据えて取り組んでもらえるのは非常に結構だ」と述べた。その上で「所在市町村と意見交換しないと評価できにくい。すぐ(基地を抱える市町村とつくる)軍転協と詰め、必要な要請をしたい」と計画内容を見極めたいとの考えを示した。

 政府が28日に開く「主権回復の日」式典への出席については「10日までの返事を求められているが、もうしばらくして答えを出そうと思う」と述べた。同日の開催が浮上している式典抗議の県民大会には「内容の趣旨を聞かないと判断できない」と述べるにとどめた。
 12日で合意から17年を迎える普天間飛行場の返還がいまだに実現していないことには「日米両政府間で決める前に地元の理解を得るようにしないと進めにくい」と、移設条件付きの返還手法の限界を指摘した。
【琉球新報電子版】
YouTube