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アオリヤエ 演出多彩に 「琉球オペラ」 クラシックと琉球古典融合


アオリヤエ 演出多彩に 「琉球オペラ」 クラシックと琉球古典融合 音楽と映像による琉球オペラティックコンサート「アオリヤエ幻想」=18日、浦添市のアイム・ユニバースてだこホール小ホール
この記事を書いた人 Avatar photo 田中 芳

 琉球古典音楽とクラシックを融合させた「琉球オペラ」で、薩摩侵攻を受けた悲劇の国王「尚寧王」と王妃の阿応理屋恵(アオリヤエ)の愛を描く「アオリヤエ幻想(ファンタジー) 音楽と映像で繰り広げる琉球オペラティックコンサート」が18日、浦添市のアイム・ユニバースてだこホール小ホールで開催された。AR(拡張現実)を用いた映像演出も加わり、表情多彩な舞台を展開し魅了した。

王妃のアオリヤエ(宮城美幸)

 主催はC→BRASSウインドオーケストラ、構成と音楽は浦添市出身の作曲家・新垣雄(かつし)が務めた。キャストはアオリヤエを宮城美幸(みさち)、尚寧王を田里直樹。C→BRASSウインドオーケストラによる吹奏楽の演奏と、三線、笛、箏、太鼓の琉球古典楽器が協奏し、新垣自身はピアノを演奏しながら指揮を務めた。琉球舞踊や琉星太鼓によるアンサンブルも舞台を華やかにさせた。2010年から14年まで上演された「琉球オペラ アオリヤエ ようどれに眠る愛」の復活公演「琉球オペラ アオリヤエ(仮)」の本公演が10月の上演が決まり、今回はそのプレ公演となった。

 フィナーレであいさつした新垣は「首里城が再建された際には、首里城の前で『アオリヤエ』をやりたい。まだ生まれたばかりだ。これからいっぱい育み、日本の宝として世界に発信できるようになりたい」と応援を呼びかけた。

 (田中芳)