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9月景況「着実に回復」 おきぎん経研 判断を維持


9月景況「着実に回復」 おきぎん経研 判断を維持
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 おきぎん経済研究所は30日、9月の県内景況を発表した。個人消費、建設、観光の主要指標は前年同月を上回ったが、新型コロナウイルス禍前との比較では下回っているものもあることなどを踏まえ、今年3月に上方修正した「県内景況は着実に回復しつつある」との判断を維持した。
 【個人消費】スーパーや百貨店の売上高は、物価上昇の影響や観光客からの売り上げ好調もあり、いずれも前年同月を上回った。自動車関連は、新車の供給制限の影響が和らぎ、前月に台風による船便停滞があった中古車も大きな伸びを見せ、前年を上回った。
 【建設】9月の公共工事請負額は特に国関連の防衛工事の増額があり、前年比2・5倍の734億2900万円。生コンやセメントの出荷量は4カ月ぶりに前年を上回り、民間工事にも持ち直しの動きがみられる。
 【観光】インバウンド(訪日客)の増加や、FIBAバスケットボールワールドカップ2023の開催、沖縄全島エイサーまつりといったイベント開催もあり、ホテル稼働率やホテル客室単価・宿泊収入、観光施設入場者数など各指標で前年を上回った。 
  (當山幸都)