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コストコ南城倉庫店、入会者数は全国トップ級 日本支社長が那覇で講演 


コストコ南城倉庫店、入会者数は全国トップ級 日本支社長が那覇で講演  コストコの展開について説明するコストコホールセールジャパンのケン・テリオ日本支社長=1日、那覇市のパシフィックホテル沖縄
この記事を書いた人 Avatar photo 當山 幸都

 米国系会員制スーパー「コストコ」を運営するコストコホールセールジャパンのケン・テリオ日本支社長が1日、那覇市内であった那覇ロータリークラブ、浦添ロータリークラブの合同例会で講演した。沖縄初進出の店舗として8月に南城市で開業した「南城倉庫店」について「事前に会員になった方の数は日本記録をほぼ超えそうな勢いだった」と盛況ぶりを振り返った。

 事前の会員登録数は全国トップこそ逃したものの、年会費が高い最上位のエグゼクティブ会員の割合は南城倉庫店が日本国内で最も高かったという。オープン初日の8月24日だけでフードコートの定番のホットドッグは1万900本売れ、人気商品のティラミスは既存店舗の1カ月分に匹敵する1437個を販売した。

 コストコは米国を中心に世界で890店を展開。会員制をビジネスモデルに小売業売上高では世界3位に位置する。テリオ支社長は収益構造の特徴として、売り上げに対する販管費率が8・3%と国内の小売り大手と比較しても低いことを指摘。粗利は低いが「そこにプラスして会員費が上乗せされる」と付け加えた。

 日本国内には現在35店あり、2032年度までの目標として62店舗、従業員数は現在の1万4千人から2万2千人に増やすと説明した。

 地域貢献として、コストコが進出することで周辺地域に住宅や事業所が増え、経済が活性化すると強調。茨城県や千葉県、熊本県の前例に触れ「南城市についても5年後を見ておいてほしい」と語った。

 (當山幸都)