コストコ渋滞でダイヤ変更 沖縄バスと東陽バス「苦肉の策」 起終点、運行ルートにも影響 沖縄


コストコ渋滞でダイヤ変更 沖縄バスと東陽バス「苦肉の策」 起終点、運行ルートにも影響 沖縄 コストコ沖縄南城倉庫店の外観=16日、南城市玉城(小川昌宏撮影)
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 コストコ沖縄南城倉庫店が8月24日に開業し、周辺道路では大規模な渋滞が発生している。バスなどの公共交通機関の運行時間が大幅に遅れ、市外の住民にも影響が広がっている。周辺を運行する沖縄バスと東陽バスはそれぞれ運行ダイヤの変更など対応に追われている。

 東陽バスはコストコ開業の翌日から、土・日・祝日の37番・那覇新開線の起終点を「南城市役所」から「馬天営業所」に変更して運行している。担当者は「オープン初日の大幅な遅れから早期に判断した」と説明した。当初は9月末までとしていたが「現在は南城市役所周辺の渋滞はほぼ解消されている」として、14日から通常運行に戻す。9日に同社公式サイトで発表した。

ダイヤの変更などを知らせる張り紙が貼られた標識=9日、南城市下親慶原のバス停留所

 沖縄バスは7日から当面の間、系統40番・309番の一部ダイヤを迂回(うかい)運行する。「南城市役所」から「大城入口」の区間は通過せず、終点を「大城」または「大里グリーンタウン」に変更し、折り返し運行する。

 同社担当者は「利用者に不便を強いることになり申し訳ない」とし、「長時間の遅れが生じることで他のダイヤも全て遅れ、さらに多くの乗客に影響が出る。休憩なしの連続運転で運転手の身体的負担もあり、苦肉の策として判断した」と説明した。迂回運行の期限は未定。

 (普天間伊織)