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9月景気「緩やかに拡大」 りゅうぎん総研 6カ月ぶり判断上げ


9月景気「緩やかに拡大」 りゅうぎん総研 6カ月ぶり判断上げ
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 りゅうぎん総合研究所は30日発表した9月の県内景気動向で、判断を「景気は緩やかに拡大している」と6カ月ぶりに上方修正した。「拡大」が入るのは2019年12月以来。個別項目で前月の建設に続き消費と観光の判断を引き上げた。
 【消費】百貨店、スーパーの売上高は外出機会増加や値上げによる単価上昇を背景に前年を上回り、家電販売額も8カ月ぶりに増加率がプラスに転じた。消費マインドは底堅く推移しており、判断を回復の動きが「みられる」から「強まる」に引き上げた。
 【建設】公共工事請負金額が2カ月ぶりに増加し、建設受注額では新たなホテル建設など民間工事も増えている。建設関連業の見通しDIは7・1と3年4カ月ぶりにプラスに転じた。資材価格が高止まりしているが、民間工事の活発化もあり回復の動きがみられる。
 【観光】「回復の動きが強まる」から「緩やかに拡大している」に判断を上方修正した。主要ホテルの稼働率、売上高、宿泊収入は22カ月連続で前年を上回った。今後もアジア方面の航空便拡充によるインバウンド(訪日客)の増加や、国内の高い旅行需要が見込まれている。 (當山幸都)