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沖縄セルラー減収増益 4~9月期 auでんき採算改善


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 沖縄セルラー電話(菅隆志社長)が30日発表した2024年3月期の中間連結決算(23年4~9月、対象子会社2社)は、売上高に当たる営業収益が前年同期比0・3%減の380億4300万円で、14期ぶりの減収だった。経常利益は5・5%増の93億1900万円、純利益は9・5%増の65億5千万円。燃料高を受けたauでんきの売り上げ減が減収に影響した形だが、採算は改善しており、増益に寄与した。
 通信料収入は契約数増や高容量プラン比率の上昇などで前年同期比4・1%増、端末補償などを含む付加価値収入は15%増でともに伸長した。モバイルの総契約数は2・3%増の66万8500件。
 前年同期に通信障害の影響で伸び悩んだ純増数は65・8%増の6300件と拡大した。
 契約数が減っていたauでんきは6月から営業を再開し、2400件の純増を確保した。
 中間、期末で45円ずつとしていた配当予想は、5円増配し、計100円に上方修正した。中間の増配は初めて。
 菅社長は「減収だが、注力している通信ARPU収入が順調に推移している。この結果を踏まえて増配し、株主に還元したい」と述べた。通期の業績予想に修正はない。 (與那覇智早)