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車大手7社販売数増 中国撤退の三菱自は不振


車大手7社販売数増 中国撤退の三菱自は不振 国内自動車大手8社の4~9月の生産・販売実績
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 国内自動車大手8社が30日発表した2023年度上半期(4~9月)の世界販売台数の合計は、前年同期比7・8%増の1230万1315台だった。中国での苦戦が響いた三菱自動車を除く7社が前年実績を上回った。
 世界的な半導体不足などの影響があった前年からの回復傾向が鮮明になった。トヨタ自動車は9・1%増の517万2387台で、半期として過去最高だった。
 トヨタは、新型コロナウイルス禍からの回復や部品不足の解消を受け北米や欧州、アジアなどで増加した。
 ホンダは中国や欧州は減ったものの、米国向けが堅調で7・5%増の196万8225台。日産自動車も5・5%増の164万7451台と、4~9月として2年ぶりに前年実績を上回った。
 スズキは主力のインドや欧州が増えて4・9%増の153万5057台。
 マツダは中国以外の日米欧が伸び19・9%増。ダイハツ工業は5・3%、SUBARU(スバル)は18・3%それぞれ増加した一方、三菱自は8・7%減の38万8955台と唯一減少した。
 トヨタの世界生産は12・8%増の505万8248台と、4年ぶりに過去最高を更新した。8社合計の世界生産は7・4%増の1263万9043台で、スズキとダイハツ、三菱自を除く5社が増加。
 国内生産はダイハツを除く7社が前年を上回り、18・9%増の415万5629台だった。