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鳥インフル早期発見へ 県と農家ら緊急会議


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 県農林水産部畜産課は1日、南城市の県中央家畜保健衛生所で高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)緊急防疫対策会議を開き、早期発見・早期通報の徹底などを確認した。北海道と台湾で1日現在、HPAIが確認されていることを受けた緊急開催。ウイルスの侵入防止対策などの情報を共有した。採卵・ブロイラー関係者や家きん飼養農家など約40人が参加した。
 HPAIは渡り鳥などによって持ち込まれ、ネズミなどを媒介して感染する。感染が確認された場合、家畜伝染病予防法に基づき、非感染の鶏も含めて全て殺処分される。実際、昨年12月に金武町の養鶏農場で感染が確認され、3万207羽が殺処分された。
 農場への侵入とまん延防止対策としては(1)早期発見・早期通報の徹底(2)農場の防鳥ネットの再確認(3)ウイルスの侵入防止の徹底(4)消毒の徹底―などを確認した。
 県は1日に農家に対し農場の消毒の徹底など家畜伝染病の発生予防措置の実施を命じており、各家畜保健衛生所から農家に対して消石灰が順次配布された。県畜産課家畜防疫対策班の下地秀作家畜防疫対策監は「今年は感染ゼロを目指して侵入防止を徹底してほしい」と語った。 (玉寄光太)