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沖縄の倒産 10月は1件 22年に並ぶ 東商リサーチ


沖縄の倒産 10月は1件 22年に並ぶ 東商リサーチ 那覇市内(資料写真)
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東京商工リサーチ沖縄支店が1日発表した10月の県内企業倒産(負債額1千万円以上)は1件(2億円)だった。10月の件数としては過去49年間で最少だが、2023年に入ってからの累計は34件(30億4900万円)となり、22年の1年間(34件、61億2千万円)に並んだ。
 10月の1件は那覇市の電気工事会社で、建設需要後退で業績が悪化し、今年1月から破産準備に入っていた。同社は新型コロナウイルス関連倒産として集計した。
 23年の倒産件数は22年を上回るペースだが、沖縄支店の担当者はコロナ関連融資の返済本格化の現れとみるには「まだ早い」と指摘。
 ただ、物価高もあり企業によっては「コスト上昇に伴う資金需要増加に十分な資金手当が行えていない可能性がある」と説明した。
  (當山幸都)