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森林鉄道遺構、観光資源に 保存団体、高知でサミット


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 かつて山中で切り出した木材の搬出に使われた森林鉄道の遺構保存に取り組む各地の団体が4日、高知県田野町に集まり、「第1回全国森林鉄道サミット」を開いた。地域の重要な物流手段だった森林鉄道が残した足跡を観光資源として活用し、積極的に情報発信していくことを確認した。
 サミットには「全国森林鉄道保存活用団体連絡協議会」(林鉄ネットワーク)に参加する16団体のうち、高知、群馬、長野、岐阜、愛知、兵庫の8団体の関係者が出席。協議会の酒井秀夫会長(東大名誉教授)は「森林鉄道は森に親しむ手段だ。地元の特産品などと複合して一つの地域おこしになれば」と強調した。田野町を含む高知県の中芸地区は旧魚梁瀬森林鉄道が走り、有志の団体が遺構保存に力を入れている。