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消費支出、9月2.8%減 幅広い品目で切り詰め


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 総務省が7日発表した9月の家計調査は、1世帯(2人以上)当たりの消費支出が28万2969円となり、物価変動の影響を除く実質で前年同月を2・8%下回った。減少は7カ月連続となる。物価高が響き、食料や住居など幅広い品目に対する支出を切り詰める動きが続いている。
 支出の3割を占める「食料」は3・7%減。生鮮野菜や肉類などが落ち込んだ。12カ月連続の減少で、総務省の担当者は「物価高騰の影響が出てきていると考えられる」と指摘した。
 「住居」は設備修繕・維持などへの支出の落ち込みで11・2%減。「家具・家事用品」や「被服及び履物」、「仕送り金」も減少した。「自動車購入」などは増加した。
 季節調整済みの消費支出は前月比で0・3%増となった。自営業などを除いた勤労者世帯の消費支出は、実質で前年同月比4・2%減の31万1728円だった。