沖縄銀行を傘下に持つおきなわフィナンシャルグループ(OFG、山城正保会長兼社長)が10日発表した2024年3月期中間連結決算は、売上高に当たる経常収益が前年同期比2・3%増の276億6400万円、経常利益が26・7%減の44億8千万円で増収減益だった。純利益は28・3%減の31億6300万円。貸出金残高(平残)が前年同期から553億円増え、県内3行の合計増加幅(695億円)の8割を占める伸びを見せた。
貸出金利息収入や手数料収入の伸びが増収に寄与した一方、有価証券の売却損や与信コスト増加が利益を下押しした。
銀行単体の経常収益は4・5%増の205億4600万円、経常利益は25・6%減の43億4千万円、純利益は34億1300万円。本業のもうけを示すコア業務純益は、基幹システム更改などの一時的な費用がかさみ、9・5%減の44億1800万円だった。融資先の経営悪化に備える与信コストは3億1400万円を計上し、戻し入れ益があった前年同期比6億8600万円増だった。
山城社長は本業の収益の順調な増加は一定の評価ができると強調した上で「この1年でかなり融資量を伸ばし、コロナが明けた企業の経済成長に資することができている。与信コストは貸し出しの健全性を一番に反映させた」と説明した。通期の業績予想に変更はない。 (當山幸都)
おきなわフィナンシャルグループの
2024年3月期中間決算(連結) ※かっこ内は前年同期比増減率、▲はマイナス。コア業務純益のみ単体 経常収益 276億6400万円(2.3%) 経常費用 231億8400万円(10.8%) コア業務純益 44億1800万円(▲9.5%) 経常利益 44億8000万円(▲26.7%) 中間純利益 31億6300万円(▲28.3%)
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OFG、増収減益 貸出金残高が急増
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琉球新報朝刊