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マイナ誤登録284件判明 10月末 11月に点検完了予定


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 政府は9日、マイナンバー総点検の進行状況を公表し、10月末時点で公金受取口座や障害者手帳などで新たに計284件の誤登録が判明した。公金口座の誤登録は計1167件となり、215件の口座情報が他人に閲覧されたことも明らかにした。点検完了期限は原則11月末で、結果は12月上旬に取りまとめる。
 首相官邸で同日開かれた総点検本部の会合で岸田文雄首相は完了に向け「着実な進捗(しんちょく)を確認した」と述べた。
 9月末時点から増えた284件の内訳は公金口座227件、障害者手帳33件、生活保護3件など。公金口座は、これまでと同様に自治体の共用端末で登録しようとした際、前の人がログアウトせず、次の人の情報がひも付けられたのが主な原因という。デジタル庁は既に閲覧できないようにしており、本人に登録修正を依頼する。
 総点検はマイナンバーを扱う機関のうち、不適切な方法でひも付けていた332自治体などが作業を進めている。対象21事務のうち7事務は全ての機関が終えた。一方で都道府県や政令市が行う障害者手帳の作業が完了したのは約4割。岸田首相は支援を強化するよう関係閣僚に指示した。