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米、「外交ウイーク」開幕/APEC、米中首脳会談も


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【サンフランシスコ共同】日米など21カ国・地域が参加するアジア太平洋経済協力会議(APEC)の財務相会合が、米西部サンフランシスコで現地時間12日(日本時間13日未明)に始まった。一連の会議は17日まで開かれる。並行して1年ぶりの米中首脳会談が実施され、日中首脳も会談を調整するなど「外交ウイーク」となる。APECがまとまりに欠ける中、焦点は米中二大国の動向となりそうだ。
 APECは巨大経済圏だが、覇権主義的な動きを強める中国や、ウクライナ侵攻を続けるロシアを抱えている。今年開かれた貿易相会合では意見がまとまらず、共同声明を採択できなかった。
 財務相会合が2日間開かれ、14~15日には閣僚会議を開催。15~17日の首脳会議に岸田文雄首相が出席する。
 バイデン米大統領と中国の習近平国家主席が15日に直接会談する。岸田氏と習氏は16日を軸に調整が進んでいる。
 個別会議では、米国が対中国を念頭に主導する新経済圏構想「インド太平洋経済枠組み(IPEF)」が閣僚会合を13~14日に開く。主要な交渉分野で大筋合意した上で、参加14カ国の首脳会合を開き、共同声明を出す見込みだ。
 日米両政府は外務・経済閣僚による「日米経済政策協議委員会」(経済版2プラス2)も開催する。