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郵政初代総裁の 生田正治氏死去/88歳


郵政初代総裁の 生田正治氏死去/88歳 生田正治さん
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 商船三井で社長、会長を歴任し、日本郵政の前身となる日本郵政公社初代総裁として郵政民営化の道筋をつけた生田正治(いくた・まさはる)さんが13日午前2時46分、老衰のため東京都の病院で死去した。88歳。兵庫県出身。葬儀・告別式は近親者で行った。喪主は長男聡(さとし)氏。後日、お別れの会を開く予定。商船三井が20日発表した。
 慶応大卒業後、1957年に三井船舶(現商船三井)に入社。94年6月に社長、2000年6月に会長に就いた。経済同友会の副代表幹事も務め、財界きっての改革論者として知られた。当時の小泉純一郎首相に説得され、03年に発足した日本郵政公社の初代総裁に就任。民間企業の経営手法を大胆に導入し、民営化に向けて郵便局の集配機能の統廃合や郵便小包(ゆうパック)の強化に取り組んだ。