有料

キク類 出荷本数18%減 22年度 トルコギキョウ5.6%減


キク類 出荷本数18%減 22年度 トルコギキョウ5.6%減
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 JAおきなわ(前田典男理事長)は23日までに、2022年度のキク類とトルコギキョウの出荷本数と売上を発表した。キク類の出荷本数は前年度比18・1%減の6014万4千本、出荷額は同5・2%増の25億3270万円だった。トルコギキョウの出荷本数は5・6%減の190万6千本、出荷額は13・5%減の3億6084万円だった。
 JAの担当者は「キク類は病害虫や天候不順などで出荷本数が少なかったが、販売価格の値上げにより出荷額は増加している。トルコギキョウは全体として見ると横ばいの傾向だ」と説明した。
 JAの花卉(かき)ブランド「おきなわの花」の主力であるキク類はJAの花卉販売高の約7割を占め、中でも小ギクは出荷本数・出荷額ともに全国1位となっている。
 23年度はキク類、トルコギキョウとも前年度よりも増加する見込み。キク類の出荷本数は前年度比24・6%増の7495万2千本、出荷額は同4・3%増の26億4223万円が見込まれる。
 本年度は生育が順調に回復したため出荷本数が増加した。また、資材代高騰で生産コストがかさみ一部を価格転嫁したことで、販売額の増加につながる見込みだ。正月需要を前にした12月分出荷については「販売価格を前年度比8%値上げする交渉を全国の市場と行っている」とした。
 2月に本格出荷となるトルコギキョウは、本数が204万9千本で前年比7・5%増、販売金額4億円を見込んでいる。
 (玉寄光太)