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茨城で鳥インフル 今季2例目 7万羽殺処分


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 茨城県は27日、笠間市の養鶏場で発生した高病原性鳥インフルエンザの疑い事例について、遺伝子検査で陽性が確認されたと発表した。飼育する採卵鶏約7万2千羽の殺処分を始めた。養鶏場での発生は佐賀県鹿島市に次ぎ全国で今季2例目。
 松野博一官房長官は記者会見で「今後のさらなる発生も懸念される。関係各省の緊密な連携の下、対応に万全を期す」と述べた。
 茨城県は、笠間市の養鶏場から半径10キロ圏内にある22の農場で、計約127万羽の移動や搬出を制限した。県によると、26日午前に養鶏場から「約450羽が死んでいた」と通報があり、簡易検査した13羽のうち11羽が陽性だった。
 農林水産省は27日、発生を受け専門家会合を開き、全国の都道府県に対し防疫対応の徹底を要請した。ウイルスの侵入防止策を改めて点検することも求めた。
 鹿島市の事例を調べた同省疫学調査チームの報告によると、鶏舎内でネズミのふんや多数のスズメが確認されたほか、防鳥ネットに小動物に破られたとみられる破損が見つかった。