脱炭素経営や　取り組み報告　前環境事務次官

　「第２回沖縄カーボンニュートラル勉強会」が２７日、那覇市の沖縄セルラー電話本社で開催された。前環境事務次官で日本製鉄顧問の中井徳太郎氏＝写真＝が「沖縄のカーボンニュートラルと地域循環共生圏の構築を目指して」をテーマに、温室効果ガス排出の実質ゼロを目指す「カーボンニュートラル」に関する国内外の動向や脱炭素経営の潮流や各地の取り組みや実績について講演した。
　２０２０年１０月、当時の政府が２０５０年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにするカーボンニュートラルを目指すことを宣言し、脱炭素経営に取り組む企業も急増した。中井氏は「気候変動対策は企業にとって経営上の重要課題であり、未来への投資として必要不可欠」と強調。その上で「海に囲まれた沖縄は、洋上風力を始め、太陽光、陸上風力などのポテンシャルが高い」と述べ、再生可能エネルギー導入の重要性を説いた。　（普天間伊織）