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九電顧客情報 閲覧可能に 送配電子会社、290万件


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 九州電力は29日、今年10月までの約1年半にわたって、約290万件の顧客情報が子会社の九州電力送配電から閲覧可能な状態になっていたと発表した。システムの誤設定が原因で、九電送配電の223人がデータにアクセスしていた。多くの一般家庭が含まれていたとみられる。九電は「中立性の確保に関わるものではなく、公益性に問題はない」と説明している。
 電気事業法は、小売り・発電部門と送配電部門との間で一部情報の遮断を求めている。九電は、競合する新電力の顧客情報を九電送配電のシステムを通じ不正に見ていたことが発覚しており、グループの情報管理のずさんさが改めて浮き彫りになった。
 閲覧可能だったのは一般家庭が主に契約する低圧電力を利用する顧客の情報。名前や電気料金、電気使用量などが一覧になっていた。