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米半数の地区「経済縮小」 FRB、物価上昇は鈍化


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【ワシントン共同】米連邦準備制度理事会(FRB)は29日、全国12地区の連邦準備銀行による景況報告(ベージュブック)で、半数となる6地区の経済活動が「小幅に縮小した」と明らかにした。2地区は「横ばい、または緩やかに縮小した」と指摘。物価の上昇幅も「おおむね縮小した」と分析し、インフレの鈍化が進んでいることが示された。11月中旬までの調査を取りまとめており、金融政策を決めるため12月12~13日に開く次回の連邦公開市場委員会(FOMC)での討議資料になる。金融市場では、FRBが次回会合で政策金利の据え置きを決めるとの見方が目立っている。
 報告は「消費者が価格により敏感になっている」と指摘。半年先から1年先にかけての経済見通しも悪化した。