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食品値上げ3万2395品目/今年 「値上げ疲れ」配慮も


食品値上げ3万2395品目/今年 「値上げ疲れ」配慮も 2023年の食品値上げ
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 食品値上げが2023年も拡大し、帝国データバンクが30日発表した集計によると前年比25.7%増の3万2395品目に達した。家計の負担増は月4千円との試算もある。消費者の節約志向が強まる中、企業もさらなる値上げに踏み込みづらく、24年前半の値上げ品目数は減る見通しだ。
 分野別で見ると、カップ麺やソーセージなどの加工食品が1万1837品目と最多だった。マヨネーズなど調味料が8052品目、缶コーヒーなど酒類・飲料が6175品目で続いた。チョコレートなど菓子は2270品目、粉ミルクなど乳製品は1533品目だった。
 2人以上世帯の食費への影響を9月時点で試算し、23年4~9月に前年と同じ生活をした場合、負担は最大で月4058円増えた。
 23年は値上げ品目数が7月まで6カ月連続で前年同月を上回り、8月以降は減少傾向に転じた。原材料の高騰一服に加え、「値上げ後に販売が減少する消費者の『値上げ疲れ』に配慮したとみられる」と指摘した。