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政府サイト 誤記認める 女性活躍DB 厚労相「正確性担保」


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 政府運営サイト「女性の活躍推進企業データベース」で多数の誤記が見つかった問題を巡り、武見敬三厚生労働相は5日の閣議後記者会見で誤記の事実を認めた。目視確認の強化や、誤入力を防止する機能を新たに設けるなどして「正確性が担保できるように取り組む」と強調した。
 データベースには企業が女性管理職の人数、全体の管理職数、女性管理職比率などをそれぞれ手入力する。共同通信が企業が入力した数字を基に計算したところ、係長級や役員も含め、企業側が申告した比率とかけ離れた事例が500件余りあった。武見氏は「企業の入力ミスが原因と考える」と指摘した。厚労省は、女性の人数などを入力すれば自動で比率が計算されるようシステムを改修する。2週間程度かかるという。東大大学院の山口慎太郎教授(労働経済学)は「費用をかけてでも質の高さを追求することが重要だ」と話し、統計を扱う全省庁が異常値を取り除くシステムを備えるなど対応を進めるべきだと提言した。