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手軽に運動、初心者つかむ チョコザップ (2)


手軽に運動、初心者つかむ チョコザップ (2) 「chocoZAP(チョコザップ)」の店内のイメージ
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 RIZAP(ライザップ)グループが運営する小型のフィットネスジム「chocoZAP(チョコザップ)」が破竹の勢いだ。月額3278円の低価格に着替えが不要という手軽さが初心者の心をつかみ、昨年7月の本格展開から1年強で会員数は100万人を突破した。追加料金なしで美容器具も使い放題にするなど、従来型のジムとは一線を画す。
 「結果にコミットする」の売り文句で高額の個人指導ジムを浸透させたライザップ。チョコザップの特徴は24時間、無人営業だ。スマートフォンで入会手続きを済ませ、専用アプリで鍵を開けて利用する。プールやシャワーといった施設は省いた。革靴やスーツでのトレーニングも認めており「ちょっとした隙間時間にも通いやすい」(40歳男性会社員)と好評だ。
 運動が苦手でも通いたくなる仕掛けが充実している。美容関連では歯のホワイトニングや、ネイルアートの機器を設置。マッサージチェアやドリンクサーバー、ゴルフの練習設備も会費のみで使える。瀬戸健社長は「大変とかつらいとかではなく、行ってみたくなる(場所にしたい)」と狙いを語る。
 会員数の増加に合わせ、出店ペースも加速している。11月14日時点で、全国40都道府県に1160店舗を構える。「間もなく全都道府県に出店する」(ライザップ)方針だ。会員はどの店舗でも利用できる。
 ライザップはチョコザップを新たな成長の柱として位置付けるものの、現時点では先行投資がかさみ、赤字が続いているのが現状だ。規模の拡大を利益につなげられるかどうかが注目される。