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墓石の基礎石材で特許 沖縄関ヶ原石材 顧客相談、工法を確立


墓石の基礎石材で特許 沖縄関ヶ原石材 顧客相談、工法を確立 特許を取得した基礎に石材を使った工法について紹介する緑間禎社長=6日、那覇市繁多川
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 総合石材メーカーの沖縄関ヶ原石材(那覇市、緑間禎社長)は6日までに、従来はコンクリートだった墓の基礎を石材で作る工法を開発し、特許を取得した。
 同社は沖縄伝統の墓自体が納骨堂となる墓作りで、墓石本体を天然石製石材で組み立てる墓を開発し販売してきた。これまでもさまざまな特許を取得し独自性を高め売り上げにつなげてきた。
 今回は基礎に着目。コンクリートの場合、セメントに混在する石灰が時間経過とともに白い成分が表面に浮き出ることがあり、見た目などを含め顧客から「何とかならないか」という相談を受けていたという。緑間社長は「それならば」と基礎も石造りにすることを発案し、1年がかりで石材を基礎にする仕組みや墓石との結合など工法を考え、6日に特許を取得した。現在登録の特許は6件となった。
 緑間社長は「お客さんのニーズに応えることが改めて大切だと感じた。コンクリートの劣化も考えると、耐久性のある石材に基礎を使う提案ができることは強みにもなる」と話した。 (謝花史哲)