おきなわフィナンシャルグループ(OFG)の地域総合商社「みらいおきなわ」はこのほど、フードロス削減を目的に賞味期限間近の食品を割安で取り扱う無人販売機「fuubo(フーボ)」を那覇市の沖縄銀行本店内のオフィスに設置した。実証実験の位置付けで、来年3月まで事業者向けのニーズを確認し、その後の県内への設置拡大を検討する。
フーボは食品ロス削減に取り組む「ZERO」(東京)が開発し、賞味期限が近づきメーカーが納品できなくなったお菓子やレトルト食品、飲料品などを仕入れ、割引きして販売している。設置を進めることで食品ロスや貧困、食品廃棄から発生する二酸化炭素(CO2)排出などの課題解決を図る理念を掲げる。
専用サイトで自販機の設置場所や販売商品を確認でき、事前にオンライン決済してQRコードをかざして解錠し商品を取り出す。
全国では、自販機を企業のオリジナルのデザインにしてPR効果を高めたり、自治体が導入し地元の商品を販売したりする事例がある。
OFGの実証実験では、浦添市にある沖縄銀行の事務センターにも福利厚生のニーズ把握のため設置している。
みらいおきなわマーケット開拓支援部の島崎勇樹部長は「設置が増えるほどCO2排出量やフードロス削減につながる。県産品の販路拡大にも生かしていけるのではないか」と話した。 (當山幸都)
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食品ロス減へ無人販売機 沖銀本店内 賞味期限近い品割安で
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琉球新報朝刊